やっつけ不定記

好きなときに好きなことをちゃっちゃと書いてます

Enterprise×HTML5 Web Application Conference

会場は東京都心・横浜からかなり離れているにもかかわらず、どの講演も座席は争奪戦。
合間を見てOpen Source Conferenceを見に行きたかったのですが、1つの講演が終わると、
観客入れ替えですぐに並ばなければいけないため、見に行くヒマ全くなしでした。
移動時間の都合上、始めの方のセッションには参加できませんでしたが、聴けた分について書いてみます。
内容そのものについては、ググったら公開資料が引っ掛かるようなので、
ここでは感想のみということで。


(1)リッチアプリケーション開発を助けるOSSのJSフレームワーク「AngularJS」の魅力
AngularJSの本の著者さんによる講演。ちょっと前に軽く触った限りでは、
jQueryよりとっつきがよかったという印象を覚えています。
それ以来、見聞きはしていましたがちゃんと追っかけていませんでした。
日本語の情報もだいぶ増えてきたこと、エンタープライズ系で使うにあたって
必要なことを解説されていました。


(2)Web開発者のためのHTML5とかセキュリティ入門
HTML5の機能を使うにあたって、セキュリティ周りで必要なことを解説されていました。
ちょっと前にIPAさんないしJPCERTさんあたりから解説文書が出たりしましたが、
数週間前に出たほやほやの話題(XHRを示すカスタムヘッダの値の話)を扱ってくれたりと、
非常に参考になりました。公開資料にはCSPの話もありましたが、これまでやりだしたら、
確かに尺全然足りなくなりますね^^;


(3)オープンソースで始めるオフラインアプリケーション
2013年2月頃に実際に作られたシステムを例に、Single-Page Application,
Offline Web Applicationの解説をされていました。
オフラインアプリについては、資料を読んだり作って遊んでみたことはありましたが、
実例を聴いたのはこれが初めて。
思っていた以上に要素技術や考慮すべきことがたくさんあって、
使いこなせるようになるまでが大変だなという印象でした。
ただ、FxOSとかいじってたら当たり前のように出てくるので、
これはぜひとも押さえておきたいところ。


(4)OSSのブラウザ自動テストツール「Selenium」を使った、開発・テストの効率化
Seleniumは大昔にFirefoxプラグインで触ったことがありますが、
最近のSelenium界隈は雑誌とかでいろんなコンポーネント
出ているなあというのを見てはいましたが、なかなか追えていませんでした。
モバイル周りが充実してきたようで、しかも公式よりもサードパーティ製の方が
よくできているということで、こちらを正式に取り込む動きがあるそうな。
柔軟なところがいいですね。
テスト自動化の理由は、あくまでも
「素早く絶えずソフトウェアを改善し続けるため(スピードと品質の両立)」


(5)JavaエンタープライズアーキテクチャにおけるHTML5
講師の方が実際に作られたヘルスケアでの例をもとに、
エンタープライズ系でHTML5をやるにはどうしていけばよいかを講演されていました。
実経験をもとにされているので非常に説得力がありました。
ただしイケメンに限る問題」は目から鱗
現在のHTML5界隈は、Strutsが出た頃のJavaのようなものというのは、本当にその通りだと思う。
安易に飛びつくのではなく、自分でちゃんと吟味してから使うことが重要。
HTML5はあくまでもサービスを提供するための手段の一つなんですよね。
今後取り組んでいくうえで、参考になります。