やっつけ不定記

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Ti.Developers.meetingに行ってきた

Titanium Mobileの勉強会イベントに行ってきました。
スマートフォンの開発ツールということで、何か面白い話聞けないかなと思った次第です。
http://tidevs.me/
Titanium MobileとはJavaScriptAndroidiPhoneに対応できるネイティブアプリが作れるというツールです。
最近ではそれを内包したTitanium StudioというEclipseベースのIDEも出ています
(私はこの春、Titanium Studioで知りました)。


会場はMac保有率がめちゃ高。Androidからスマートフォンに入った私としては新鮮な光景でした。
やはりスマートフォンiPhoneが先行しているということでしょうか。


約3時間で、セッションがOPとディスカッションを含めて7つ。
以下、手元のメモをもとに書いてみるのです。


(1)Ti.Developers.startup -Titanium mobile のすゝめ-
オープニングセッション。まずはTitanium Mobileそのものの説明。
この類のツールは、本家のAndroid SDKiOS SDKと比較されがちな点について
触れられてました。結論としては
「まあ、それは置いておこうや(笑)」
続いて、イベントの趣旨みたいなのについてスライド説明。
イベントタイトルにDevelopersとついていますが、参加者のジョブは
一線の技術者(賢者)である必要はありません。忍者でも竜騎士でもOKです。


※私もインストールして、AndroidアプリとしてHello Worldを実行してみただけです。


とにかくTitaniumに興味のある人でワイガヤしましょ。
スライドの元ネタ(しかもファミコン版)がわかる人はそれなりの年齢・・・^^;


(2)Hello, Ti World. -タイタニウムモバイル、はじめの一歩-
Titanium Mobileとは何か?について(1)よりさらに踏み込んだ内容。
だいたいこんな感じ。
GPSとかデバイス操作とか、ネイティブアプリに必要な機能は全部入っている
・古いバージョンではHTMLやCSSも使っていたが、最新版ではJavaScriptオンリー
アーキテクチャ(JSインタプリタで動的に実行するので、どうしてもパフォーマンスに弱くなる)
・インストールに必要なもの(iPhoneやるならMacOS 10.6以降, AndroidやるならJava6以降が入ったOS)
Androidアプリを作る場合は、AppIDの設定時に「.」を含めること
・Titanium Studioの1.0GAが6月中に出るらしいが、本当かどうか怪しい
・6月10日頃にTitanium Mobileの本が発売される
・Titaniumは魔法の杖ではない(処理内容によっては、まじめにJavaObjective-Cでやる方がいい)


(3)Titanium Mobileで作るpodcastプレーヤー
YQLでWebリソースを取ってきて、Titaniumはそれにオブジェクトでアクセス可能というもの。


(4)10分twitterクライアント
過去にiPhoneで作られたものをAndroid版にしたという説明。
誰かがAPIパッチ開発・公開→取り込み→悪い部分の修正パッチ公開→取り込み
というサイクルを繰り返して作られたそうです。オープンソースだからこそ、できることですね。


(5)Androidはじめませんか?
以下を開発者とデザイナー視点で説明されてました。
Androidのいいところ:開発費用が安い、アプリ公開がラク、他アプリ連携がラク(Intent)
Androidのうざいところ:機種が多すぎる、エミュレータがイケてない、有料アプリが売れない
iPhoneAndroidはUIの思想が違う(つまり、そのまま移植しても使えない)
アプリ開発時は、企画段階からデザイナーとプログラマが協力するべし


(6)ワイワイガヤガヤすることのチカラ。〜売れるアプリを作るためにちゃんと考えたいこと〜
アプリ開発の際には、マーケティングでいう導入期→成長期→成熟期→衰退期を考えるべしという話。
マーケティングって、経営学か経済学の本や資料で理論はよく見るけど、実践例は初めて見たかも。
結構ためになった。


(7)ワイガヤタイム
いわゆるフリーディスカッション。下記のようなのが出てた。
・UIとロジックは分離すべし(セッション5と関連)
Androidが増えてくるのかなぁ
・業務系でやるなら、プロトタイプをTitaniumやPhoneGapで作って、本番はJavaObjective-Cという使い方か




せっかくなので、Hello Worldレベルですが、Titanium Studioを触ってみての感想も書いてみます。
JavaScriptで開発でき、しかもEclipseベースというのは興味深いのですが、起動時にネット環境前提の
ログインがいるというのはう〜んってところ。
特にプロキシ認証のあるネットワーク環境では、プロキシ設定をしようにも設定方法がさっぱりわからず、
起動すらできません。バージョン1.0GAである程度改善されてたらいいのですが。
一方このツール、Eclipseベースということを考えると、いっそのこと、Eclipseプラグイン形式にして
ローカルでも使えるようにした方が、もっと広まるのではないかなとも思いました。
Androidが半ばEclipse前提だし。